〈新版〉鬼神論
神と祭祀のディスクール

著者
子安宣邦
定価
2,200円(本体2,000円)
体裁
四六判・上製・224頁
ISBNコード
978-4-7684-7903-2
発売日
2002年11月
ジャンル
在庫
在庫あり

内容紹介

日本思想史の方法的刷新
 伊藤仁斎、山崎闇斎、荻生徂徠、新井白石、平田篤胤ら近世日本の知識人が展開した「鬼神論」の世界。人が「鬼神」を語るとはどういうことか。
 独自の方法で日本思想史の流れを一変させ、子安思想史の出発点となった名著。新版刊行にあたり、「鬼神論」を読み解く意義を平易に説いた「新版序 鬼神はどこに住むのか」を巻頭に付した。
(※本書は、一九九二年に福武書店から刊行された原本に新版序を加えたものです。)

著者略歴

(※略歴は本書刊行時のものです。)
1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。大阪大学名誉教授、筑波女子大学教授。思想史・文化理論専攻。
著書に、『「事件」としての徂徠学』(ちくま学芸文庫)、『本居宣長』(岩波現代文庫)、『江戸思想史講義』(岩波書店)、『平田篤胤の世界』(ぺりかん社)ほか。

目次

新版序 鬼神はどこに住むのか
鬼神の住処/鬼神は聖人の立てたもの/鬼神論と言説論的転回/鬼神の解釈的言説/鬼神言説化の光景/無鬼論的言説/有鬼論的言説/徂徠鬼神説と国家神道
旧版序 「鬼神」のディスクール
一 「鬼神」と「人情」
二 「有鬼」と「無鬼」と  鬼神と徂徠のアルケオロジー
三 「陰陽の鬼神」と「祭祀の鬼神」
四 朱子「鬼神論」の注解
五 「鬼神」を解釈する言説  朱子「鬼神論」の言説的構成
六 「鬼神」と「理」  三宅尚斎の「祭祀来格説」をめぐって