トピックス

【2024年4月17日】小谷英生『カントの「噓論文」を読む』発売

小谷英生 著『カントの「噓論文」を読む──なぜ嘘をついてはならないのか』が発売されました。
今年2024年はイマヌエル・カント生誕300年! 本書は、カントが晩年に書いた通称「嘘論文」を中心に論じたものです。
18世紀末、真実しか言えないのだとしたら社会が成り立たないというフランスの思想家コンスタンに対して、カントは「人間愛から嘘をつく権利、という誤った考えについて」(通称「嘘論文」)で嘘の禁止に例外はないと反論しました。
本書は、著者が現代の事象を例に嘘についての哲学的分析を行なったうえで、カントの「嘘論文」を新たに翻訳し分析。晩年のカントが鋭く提起した嘘をめぐる思考実験の意味を気鋭の哲学者がわかりやすく解き明かします。
これは嘘ではありません(笑)
ぜひご購読下さい。

詳細...

おしらせ

【2024年3月19日】大塚英志『マイナンバーから改憲へ』刊行!

大塚英志著『マイナンバーから改憲へ──国会で50年間どう議論されたか』〈白澤社ブックレット1〉が発売となりました。

「マイナンバー制度ってよくよく調べてみると自民党の改憲案と、とてもよく似ているんだよねという話、その他」

任意であるはずのマイナンバーカードを、健康保険証を廃止してまで国民に持たせようとする現政府の強引なやり方に批判の声があがっています。ですが、問題はカードとしての利便性やシステムの不具合だけなのでしょうか。著者は、マイナンバー制度の問題はそれによって変化する社会や国家なのだとと指摘します。マイナンバー制度がスーパーシティ、大阪万博、自民党改憲案とも繋がっていることを明らかにします。

現代の社会と文化のクリティーク〈白澤社ブックレット〉創刊号、ぜひご購読ください。

【2024年2月28日】網谷壮介『カントの政治哲学入門』重版出来!

長らく品切れとなっておりました網谷壮介著『カントの政治哲学入門: 政治における理念とは何か』(紙版)が、重版出来となりました。
本年はカント生誕300年! 今の与党政治家には残念ながらなさそうな政治における理念の重要さを語り続けたカントの政治哲学を分りやすく解説した入門書です。ぜひご購読ください。
電子書籍版も好評発売中です。

【2024年2月末】網谷壮介著『カントの政治哲学入門』まもなく重版出来

網谷壮介著『カントの政治哲学入門: 政治における理念とは何か』(紙版)は長らく品切れでしたが、本年2月末に重版出来となります。
本書は政治における理念の重要さを語り続けたカントの政治哲学の全体像を、『人倫の形而上学・法論』を軸として、最新の研究成果にもとづき描き出すとともに、歴史的文脈に照らしてカントの著作を読み解き、その現代的意義を説く、清新な入門書です。
電子書籍版は引き続き発売しております。

【2023年11月27日】久留島 元『天狗説話考』が発売されました。

久留島 元著『天狗説話考』が発売されました。
現代に伝わる鼻高天狗や烏天狗のイメージはどのように形成されたのでしょうか。天狗について語られたさまざまな説話の分析から日本における天狗像の原型を探り出し、古代の「空を飛ぶ悪霊」から、中世の仏教的な魔物としての理解を経て修験と結びつき、さらに江戸時代において娯楽的キャラクターとしても定着していく天狗像の変遷をたどり直します。

従来の説を一新する天狗研究の最前線。

【2023年8月22日】林少陽『戦後思想と日本ポストモダン』が発売されました。

林少陽著『戦後思想と日本ポストモダン──その連続と断絶』が発売されました。

1970年代末からおよそ40年にわたるポストモダンの流行は日本の思想界に何をもたらしたのか。丸山眞男「悔恨の共同体」から柄谷行人「世界史の構造」へと至る戦後思想の連続と断絶を、東アジアの視点から描く現代日本思想史。