フェミニズム的転回叢書
シティズンシップの政治学[増補版]
国民・国家主義批判

著者
岡野八代
定価
2,860円(本体2,600円)
体裁
四六判・並製・304頁
ISBNコード
978-4-7684-7932-2
発売日
2009年8月(第一版2003年12月)
在庫
電子書籍発売中(紙版品切れ)

内容紹介

「国家」と「わたし」の関係はどうあるべきか。
 過去のシティズンシップ(「市民権」)論、主にリベラリズムの議論を批判的に再検討しながら、「平等で自由な人格」がよりよく尊重されるための新たな理念を構想する。最終章で展開される、いかなる者の視点をも排除しない可能性を秘めたフェミニズム・シティズンシップの議論につづき、ケアの倫理と新たな責任の理論を展開する新章を増補。
【電子書籍版】ISBN9784908660047 (電子書籍定価:2250円+税)

著者略歴

(※略歴は本書刊行時のものです。)
1967年生まれ。現在、立命館大学法学部教員。西洋政治思想史、現代政治理論専攻。
著書に、『法の政治学——法と正義とフェミニズム』(青土社)、戒能民江編『ジェンダー研究のフロンティア 第一巻 国家/ファミリーの再構築』(共著、作品社)、太田・谷澤編『悪と正義の政治理論』(共著、ナカニシヤ出版)、東大社研ほか編『希望学[1]希望を語る——社会科学の新たな地平へ』(共著、東京大学出版会)、訳書に、ドゥルシラ・コーネル『女たちの絆』(共訳、みすず書房)、など。

目次

序 章 「平等で自由な人格」の尊重からの出発
第1章 シティズンシップと国民国家
第2章 現代リベラリズムとシティズンシップ
第3章 リベラル・シティズンシップへの批判
第4章 フェミニズム・シティズンシップ論へ
第5章 シティズンシップ論再考─責任論の観点から

書評/紹介情報

『京都新聞』2004年3月5日(読書面):「だれが市民であるべきなのか」(評:那須耕介 摂南大学専任講師)
『週刊読書人』2004年3月14日「斬新な政治学的構想」(評:千葉眞 国際基督教大学教授)
『インパクション』2004年3月号(ブックレビュー):「誰が「市民」ではないのか」(評:齋藤純一)