可能性としての東アジア

著者
子安 宣邦
定価
2,420円(本体2,200円)
体裁
四六判上製、176頁
ISBNコード
978-4-7684-8002-1
発売日
2024年6月
在庫
近刊(6月中旬刊)

内容紹介

日本思想史家として活躍してきた著者が主として台湾・韓国などでおこなった講演や講義を中心に構成した東アジア論。「東亜」か東アジアか、他者としての漢字、古代の日韓関係、「常民」を問う、靖国問題、東アジアの近代、東アジア共同体、『論語』の読み方、などを一市民として語ろうとする著者の言葉は著者自身の東アジア世界との思想的関わりを示すとともに、われわれの東アジア観の根底的な見直しを促す。

著者略歴

子安 宣邦 (こやす のぶくに)
 1933年生まれ。日本思想史家。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。著書に、『思想史家が読む論語』(岩波書店)、『〈新版〉鬼神論』『日本ナショナリズムの解読』『「歎異抄」の近代』『三木清遺稿「親鸞」──死と伝統について』(白澤社)、『「アジア」はどう語られてきたか』『昭和とは何であったか』(藤原書店)、『国家と祭祀』『「近代の超克」とは何か』『和辻倫理学を読む』(青土社)など多数。

目次

一 昭和日本と「東亜」の概念
二 「国語」と「日本語」と
三 アジア認識の問題──漢字論の視点から
四 「韓」の痕跡と「日本」の成立──日韓関係の過去と現在
五 「東アジア」という可能性──一国日本史を開くとは何か
六 「国家が祀ること」とは何か──市民にとっての「靖国問題」の原点
七 ポスト阿片戦争として東アジアの近代を考える
八 歴史の共有体としての東アジア──東アジア共同体をめぐって
九 思想史の方法──『論語』をどう読むか