ひとり親のエンパワメントを支援する
日韓の現状と課題

著者
神原文子・田間泰子[編著]
定価
2,420円(本体2,200円)
体裁
四六判並製、208頁
ISBNコード
978-4-7684-7994-0
発売日
2023年2月22日
在庫
在庫あり

内容紹介

子どもの貧困問題に直結するひとり親家族(子づれシングル)。コロナ禍の影響は、もともと貧困状態にあったひとり親家族にとってもっとも顕著だったが、その支援は十分には届いていない。
本書では、日韓のひとり親家族へのインタビューを通じ、厳しい生活の現状を明らかにする。また日韓の支援制度と民間団体等の支援の比較を行ない、韓国でのひとり親のエンパワメント支援を柱とする具体的な取組みを紹介する。
ひとり親当事者が自分の意思と選択によって自らの生活を構築でき、支援者もエンパワメントできるようになるための課題を示す。

著者略歴

■神原 文子(かんばら ふみこ)
社会学者。
単著『子づれシングル──ひとり親家族の自立と社会的支援』(明石書店)、『子づれシングルと子どもたち──ひとり親家庭で育つ子どもたちの生活実態』(明石書店)、『子づれシングルの社会学──貧困・被差別・生きづらさ』(晃洋書房)。『部落差別解消への展望──人権意識調査結果から人権啓発の課題がみえた』(解放出版社)。編著『よくわかる現代家族 第2版』(ミネルヴァ書房)ほか多数。

■田間 泰子(たま やすこ)
社会学者。
単著『母性愛という制度──子殺しと中絶のポリティクス』(勁草書房)、『「近代家族」とボディ・ポリティクス』(世界思想社)。編著『リスク社会の家族変動』(放送大学教育振興会)。共著『問いからはじめる家族社会学 改訂版』(有斐閣)、『「ひと」から問う世界史 1』(大阪大学出版会)ほか多数。

目次

第1章 コロナ禍における子づれシングル世帯(神原 文子)
第2章 日本の民間ひとり親家族支援団体の取組み(神原 文子)
第3章 韓国の民間ひとり親家族支援団体の取組み(ソン・ジョンヒョン、キム・ヒジュ、チャン・ヨンジン/訳=梁京姫)
第4章 ひとり親家族支援の日韓比較(神原 文子)
第5章 日本の男女共同参画センターの取組み(仁科 あゆ美)
第6章 日本の移住女性ひとり親家族支援(朴 君愛)
第7章 起業はシングルマザーをエンパワーする!(桔川 純子・田間 泰子)
第8章 日韓の未婚/非婚母のエンパワメント(田間 泰子)

書評/紹介情報

2023/4/7『読売新聞』大阪版「くらし家庭面」に紹介記事