市民的自由の危機と宗教
改憲・靖国神社・政教分離

著者
菱木政晴
定価
1,760円(本体1,600円)
体裁
四六判並製、168頁
ISBNコード
978-4-7684-7919-3
発売日
2007年2月
在庫
有り

内容紹介

靖国的なものの解体を論ずる
宗教学者であり仏教者でもある著者が、これまでに反戦・平和を求める市民らと取り組んできた靖国参拝訴訟などの政教分離訴訟や、靖国神社への合祀取り消し訴訟の意義を論じながら、私たちの生活のなかにある宗教への「漠然とした尊重」が、知らず知らずのうちに戦争をささえる宗教=靖国へ結びつき市民的自由を脅かすことに警鐘を鳴らす。

著者略歴

菱木政晴(ひしき まさはる)〔*本書刊行時の略歴です〕
 1950年金沢市生まれ。京都大学文学部宗教学専攻、同大学院博士課程単位取得退学。91年まで真宗大谷派教学研究所嘱託。現在、同朋大学大学院特任教授。真宗大谷派僧侶。
 1985年の中曽根首相靖国神社公式参拝に対する違憲訴訟をきっかけに結成された「真宗大谷派反靖国全国連絡会」の事務局を担当。以来、政教分離訴訟等にかかわる。
 主な著書に、『浄土真宗の戦争責任』(岩波ブックレット)、『解放の宗教へ』(緑風出版)、『宗教の戦争責任』(樹花舎)、『非戦と仏教——「批判原理としての浄土」からの問い』(白澤社)など。

目次

第1章 日本人の信仰と政教分離
第2章 教育基本法における宗教教育禁止の意義
第3章 日本国憲法下での政教分離訴訟の意義
第4章 靖国神社を真に解体する
第5章 合祀拒否とはどういうことか──続・靖国神社を真に解体する

書評/紹介情報

『インパクション』157号2007年4月号(インパクト出版会)(評:天野恵一)