日本ナショナリズムの解読
内容紹介
本居宣長から橘樸まで
日本を作る言説と
日本が作る言説と
日本思想史学の第一人者が、本居宣長、福沢諭吉、和辻哲郎、田辺元、橘樸ら、近世から昭和初期にかけての思想を批判的に再検討し、国家と戦争の二〇世紀における帝国日本を導き、支え、造り上げてきた日本ナショナリズム言説を解読する歴史認識の書。
日本を作る言説と
日本が作る言説と
日本思想史学の第一人者が、本居宣長、福沢諭吉、和辻哲郎、田辺元、橘樸ら、近世から昭和初期にかけての思想を批判的に再検討し、国家と戦争の二〇世紀における帝国日本を導き、支え、造り上げてきた日本ナショナリズム言説を解読する歴史認識の書。
著者略歴
子安宣邦(こやす のぶくに)〔*本書刊行時の略歴です〕
1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。大阪大学名誉教授。思想史・文化理論専攻。
著書に、『「事件」としての徂徠学』(ちくま学芸文庫)、『本居宣長』『日本近代思想批判』『福沢諭吉『文明論之概略』精読』(以上、岩波現代文庫)、『江戸思想史講義』『漢字論』『宣長学講義』(以上、岩波書店)、『平田篤胤の世界』(ぺりかん社)、『鬼神論』(白澤社)、『国家と祭祀』(青土社)、『「アジア」はどう語られてきたか』(藤原書店)ほか。
1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。大阪大学名誉教授。思想史・文化理論専攻。
著書に、『「事件」としての徂徠学』(ちくま学芸文庫)、『本居宣長』『日本近代思想批判』『福沢諭吉『文明論之概略』精読』(以上、岩波現代文庫)、『江戸思想史講義』『漢字論』『宣長学講義』(以上、岩波書店)、『平田篤胤の世界』(ぺりかん社)、『鬼神論』(白澤社)、『国家と祭祀』(青土社)、『「アジア」はどう語られてきたか』(藤原書店)ほか。
目次
一、日本の固有性と他者の痕跡 宣長における狂気と正気
二、「日本語」の理念とその創出 宣長『古事記伝』の贈り物
三、祭祀国家日本の理念とその成立 水戸学と危機の国家神学
四、国体論の文明論的解体 福沢『文明論之概略』と国体論批判
五、道徳主義的国家とその批判 福沢「智徳論」の解読
六、「日本民族」概念のアルケオロジー 「民族」・「日本民族」概念の成立
七、「民族国家」の倫理学的形成(その一) 和辻倫理学をめぐって
八、「民族国家」の倫理学的形成(その二) 和辻倫理学をめぐって
九、哲学というナショナリズム 「種の論理」・国家のオントロジー
十、東洋民族協和と「国体」の変革 橘樸「国体論序説」
二、「日本語」の理念とその創出 宣長『古事記伝』の贈り物
三、祭祀国家日本の理念とその成立 水戸学と危機の国家神学
四、国体論の文明論的解体 福沢『文明論之概略』と国体論批判
五、道徳主義的国家とその批判 福沢「智徳論」の解読
六、「日本民族」概念のアルケオロジー 「民族」・「日本民族」概念の成立
七、「民族国家」の倫理学的形成(その一) 和辻倫理学をめぐって
八、「民族国家」の倫理学的形成(その二) 和辻倫理学をめぐって
九、哲学というナショナリズム 「種の論理」・国家のオントロジー
十、東洋民族協和と「国体」の変革 橘樸「国体論序説」
書評/紹介情報
『東京新聞』2007年5月20日読書面:「ヌエ的言説の系譜を分析」(評:川村邦光 大阪大学教授)
『北海道新聞』2007年6月3日読書面:「「国家のための死」俎上」
『出版ニュース』2007年6月中旬号「Book Guide」コーナーで紹介
『北海道新聞』2007年6月3日読書面:「「国家のための死」俎上」
『出版ニュース』2007年6月中旬号「Book Guide」コーナーで紹介