ただ念仏して
親鸞・法然からの励まし

著者
菱木政晴
定価
2,200円(本体2,000円)
体裁
四六判上製、128頁
ISBNコード
978-4-7684-7926-1
発売日
2009年2月
ジャンル
在庫
品切れ(→新装版2023年6月下旬刊行)

内容紹介

「ただ念仏して」(『歎異抄』)とはなにか。浄土とは何か。往生するとはどういうことか。親鸞によって完成された浄土仏教の系譜をたどり、原始仏典「ダンマパダ」、大乗仏典「大無量寿経」、「観無量寿経」、法然「選択集」、親鸞「歎異抄」、「教行信証」などから、その精髄を示す章句を選び出して、平易な現代語訳で紹介し、専修念仏の方法をあきらかにする。「差別と殺戮のないくに」、「平和と平等のくに」を目指すアクチュアルな宗教として浄土仏教を活性化させようと奮闘する著者が、平和と平等の希望を捨てない人のための親鸞と法然からの励ましを伝える異色の仏教書。

著者略歴

菱木政晴(ひしき まさはる)〔*本書刊行時の略歴です〕
1950年金沢市生まれ。宗教学者、浄土真宗大谷派僧侶、同朋大学特任教授。真宗大谷派の戦争責任を追及すると同時に政教分離訴訟などの平和と人権の市民運動にも関わる。
主な著書に、『浄土真宗の戦争責任』(岩波ブックレット)、『解放の宗教へ』(緑風出版)、『非戦と仏教』、『市民的自由の危機と宗教』(白澤社)。翻訳書に、ホワイトヘッド『観念の冒険』(松嶺社)など。

目次

序 章 専修念仏と弾圧
第1章 釈迦の教え
第2章 浄土教と口称念仏の出現
第3章 革命的思想家・法然
第4章 善導・法然・親鸞の伝統
第5章 自らと他者の救済実現
第6章 仏道成就の教え
第7章 励まし

書評/紹介情報

『西日本新聞』2009年3月24日夕「おすすめ本舗」にて紹介