連続講義 暴力とジェンダー

著者
林博史・中村桃子・細谷実【編著】、西山千恵子、三木恵美子【著】
定価
2,420円(本体2,200円)
体裁
四六判並製、240頁
ISBNコード
978-4-7684-7931-5
発売日
2009年6月
在庫
有り

内容紹介

日常と戦時……連続する暴力
 秋葉原での無差別殺傷事件、広告・テレビCMや公共彫刻、戦時の「国語」と女ことば、現代の人身取引の実態、「慰安婦」問題と米軍の性犯罪について、5人の専門家が分析し、日常と非日常の暴力の問題を考える。関東学院大学生涯学習センターの公開講座「女と男の平和学─男女共生の社会をめざして」(2008年)をまとめた。

著者略歴

(執筆順)〔*本書刊行時の略歴です〕
■細谷 実 (ほそや まこと)【編著】
関東学院大学教授。専攻は哲学・倫理学・男性研究。
著書に、『“男”の未来に希望はあるか』(はるか書房)、『少し立ちどまって男たち』(共著、東京女性財団)、『神の再読・自然の再読』(共著)、『フォイエルバッハ』(共著、以上、理想社)他。
■西山千恵子(にしやま ちえこ)
青山学院大学、東京国際大学非常勤講師。ジェンダー論、フェミニズム論担当。公共彫刻を中心に、公共空間の視覚環境をジェンダーの視点から考えている。共著に、『ビデオで女性学』(有斐閣)。
■中村桃子 (なかむら ももこ)【編著】
関東学院大学教授。専攻は言語学。
著書に、『ことばとフェミニズム』『ことばとジェンダー』(以上、勁草書房)、『「女ことば」はつくられる』(ひつじ書房)、『〈性〉と日本語——ことばがつくる女と男』(NHKブックス)他。共著にJapanese Language, Gender, and Ideology (Oxford University Press)他。
■三木恵美子(みき えみこ)
弁護士。横浜弁護士会登録、横浜法律事務所所属。専門は、渉外家事、入管法。外国人を含む女性の自立支援活動をする「女性の家・サーラー」を92年に創立、以来代表を務める。
共著書に、『外国人問題弁護ノート』(アルク新書)、『シェルターから考えるドメスティック・バイオレンス』(かながわ女のスペースみずら編、明石書店)、他。
■林 博史(はやし ひろふみ)【編著】
関東学院大学教授。専攻は平和研究、軍隊・戦争論。
著書に、『沖縄戦 強制された「集団自決」』(吉川弘文館)、『戦後平和主義を問い直す』(かもがわ出版)、『シンガポール華僑粛清』(高文研)、『BC級戦犯裁判』(岩波新書)、『沖縄戦と民衆』(大月書店)、『共同研究 日本軍慰安婦』(共編著、大月書店)、他。

目次

講義1 アキハバラ事件と男の暴力(細谷実)
講義2 視覚メディアと性暴力的表現(西山千恵子)
講義3 戦争と「女ことば」(中村桃子)
講義4 人身取引される女性たち(三木恵美子)
講義5 日本軍「慰安婦」制度と米軍の性暴力(林 博史)