殉教と殉国と信仰と死者をたたえるのは誰のためか
内容紹介
死者とどう向き合うのか
第Ⅰ部は、カトリックの殉教者を顕彰する列福式を契機に開催されたシンポジウム記録。信仰と死者を顕彰することの関係についての哲学者・高橋哲哉の問題提起を受けて、真宗大谷派僧侶・菱木政晴とカトリック司教・森一弘が、宗教者が戦争へと人々を駆り立てた歴史を踏まえ、殉教と殉国の同型性の根はどこにあるのか、殉教と殉国のない社会は可能かなどを縦横に論じる。
第Ⅱ部では、シンポジウムで浮かび上がった諸問題、「命」をどうとらえるか、仏教は平和的か、犠牲と殉教の関係など、より一般的な問題について議論を繰り広げる。
第Ⅰ部は、カトリックの殉教者を顕彰する列福式を契機に開催されたシンポジウム記録。信仰と死者を顕彰することの関係についての哲学者・高橋哲哉の問題提起を受けて、真宗大谷派僧侶・菱木政晴とカトリック司教・森一弘が、宗教者が戦争へと人々を駆り立てた歴史を踏まえ、殉教と殉国の同型性の根はどこにあるのか、殉教と殉国のない社会は可能かなどを縦横に論じる。
第Ⅱ部では、シンポジウムで浮かび上がった諸問題、「命」をどうとらえるか、仏教は平和的か、犠牲と殉教の関係など、より一般的な問題について議論を繰り広げる。
著者略歴
■高橋 哲哉(たかはし てつや)
1956年福島県生まれ。哲学者、東京大学大学院教授。
主な著書に、『記憶のエチカ』(岩波書店)、『デリダ』(講談社)、『反・哲学入門』(白澤社)、『靖国問題』(筑摩書房)、『国家と犠牲』(日本放送出版協会)など。
■菱木 政晴(ひしき まさはる)
1950年金沢市生まれ。宗教学者、真宗大谷派僧侶、同朋大学特任教授。
主な著書に、『浄土真宗の戦争責任』(岩波ブックレット)、『解放の宗教へ』(緑風出版)、『非戦と仏教』、『ただ念仏して』(白澤社)など。
■森 一弘(もり かずひろ)
1938年横浜生まれ。カトリック司教、財団法人真生会館理事長。
主な著書に、『心の闇を乗り越えて』(オリエンス宗教研究所)、『キリスト教入門Q&A』(教友社)、『聖書の言葉』、『キリストの言葉』(平凡社)、『神の発見』(五木寛之氏との共著・角川文庫)など。
1956年福島県生まれ。哲学者、東京大学大学院教授。
主な著書に、『記憶のエチカ』(岩波書店)、『デリダ』(講談社)、『反・哲学入門』(白澤社)、『靖国問題』(筑摩書房)、『国家と犠牲』(日本放送出版協会)など。
■菱木 政晴(ひしき まさはる)
1950年金沢市生まれ。宗教学者、真宗大谷派僧侶、同朋大学特任教授。
主な著書に、『浄土真宗の戦争責任』(岩波ブックレット)、『解放の宗教へ』(緑風出版)、『非戦と仏教』、『ただ念仏して』(白澤社)など。
■森 一弘(もり かずひろ)
1938年横浜生まれ。カトリック司教、財団法人真生会館理事長。
主な著書に、『心の闇を乗り越えて』(オリエンス宗教研究所)、『キリスト教入門Q&A』(教友社)、『聖書の言葉』、『キリストの言葉』(平凡社)、『神の発見』(五木寛之氏との共著・角川文庫)など。
目次
第Ⅰ部 シンポジウム 死者をたたえるのは誰のため?
1 シンポジウム趣旨説明/2 基調講演 〈殉教〉を問う(高橋哲哉)/3 殉教と殉国、その問題の所在(菱木政晴)/4 たとえ死に引き渡そうとも、愛がなければ無に等しい(森一弘)
第Ⅱ部 座談会 殉教・殉国と信仰
1 「命」をどうとらえるか/2 仏教は平和的か/3 犠牲と殉教の関係をめぐって/4 交換と贈与をめぐって/5 信仰について語ること
1 シンポジウム趣旨説明/2 基調講演 〈殉教〉を問う(高橋哲哉)/3 殉教と殉国、その問題の所在(菱木政晴)/4 たとえ死に引き渡そうとも、愛がなければ無に等しい(森一弘)
第Ⅱ部 座談会 殉教・殉国と信仰
1 「命」をどうとらえるか/2 仏教は平和的か/3 犠牲と殉教の関係をめぐって/4 交換と贈与をめぐって/5 信仰について語ること
書評/紹介情報
『福音宣教』2010年8-9月号(オリエンス宗教研究所)で紹介
『出版ニュース』2010年10月上旬号 Book Guideにて紹介
『Ministry』2010年秋号 10月(キリスト新聞社)(書評):「国家の代表者が感謝することで「犠牲者」は「殉国者」となる(評:島耕一 牧師)
『キリスト新聞』2010年11月6日で出版記念シンポ紹介
『西日本新聞』2010年8月15日付書評面(評:歌人 松村由利子)
『出版ニュース』2010年10月上旬号 Book Guideにて紹介
『Ministry』2010年秋号 10月(キリスト新聞社)(書評):「国家の代表者が感謝することで「犠牲者」は「殉国者」となる(評:島耕一 牧師)
『キリスト新聞』2010年11月6日で出版記念シンポ紹介
『西日本新聞』2010年8月15日付書評面(評:歌人 松村由利子)