愛の労働あるいは依存とケアの正義論

著者
エヴァ・フェダー・キテイ(著)/岡野八代・牟田和恵(監訳)
定価
4,840円(本体4,400円)
体裁
四六判・上製・448頁
ISBNコード
978-4-7684-7935-3
発売日
2010年9月(2020年1月四刷)
ジャンル
在庫
品切れ

内容紹介

子育て、障碍者・病人・高齢者の介護など、主に女性たちが担ってきたケア労働。そのため女性は、社会的に不利な立場におかれがちだった。重い知的障碍を持つ娘との生活をふまえ、ロールズ『正義論』を大胆に批判しつつ、女性たちの経験を包摂する真の男女平等はいかに実現されるかを問い、公正でケアの行きとどく社会への道しるべを提示する。キテイ・ケア論の主著。
原著:Love's Labor: Essays on Women, Equality, and Dependency, Routledge, 1999.

著者略歴

【著者】エヴァ・フェダー・キテイ(Eva Feder KITTAY)
ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校哲学科教授。ほかに、女性学研究科教授、医学・共感ケア・生命倫理センター長を兼任。専門は、西洋哲学、フェミニスト倫理学、社会思想。
(本書刊行時の略歴)
【監訳者】岡野八代 (おかの やよ)
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は、西洋政治思想、フェミニズム理論。主な著書に、『シティズンシップの政治学──国民・国家主義批判を越えて 増補版』(白澤社)、『フェミニズムの政治学──ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)、『憲法のポリティカ──哲学者と政治学者の対話』(共著、白澤社)、『戦争に抗する──ケアの倫理と平和の構想』(岩波書店)など。
【監訳者】牟田和恵 (むた かずえ)
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は、社会学、ジェンダー論。主な著書に、『架橋するフェミニズム──歴史・性・暴力』(編著、無料電子書籍)、『ジェンダー家族を超えて──近現代の生/性の政治とフェミニズム』(新曜社)、『家族を超える社会学』(編著、新曜社)、『ジェンダーで学ぶ社会学』(共編著、世界思想社)、『部長、その恋愛はセクハラです!』(集英社新書)など。

目次

第Ⅰ部 愛の労働──依存は何を要請しているのか
 第1章 依存と平等の関係
 第2章 脆弱性と依存関係の道徳
第Ⅱ部 政治的リベラリズムと人間の依存
 第3章 平等の前提
 第4章 社会的協働の恩恵と負担
第Ⅲ部 みな誰かお母さんの子どもである
 第5章 政策とケアの公的倫理
 第6章 「私のやり方じゃなくて、あなたのやり方でやればいい。セーシャ。ゆっくりとね。」──個人的な語り
 第7章 違いのある子どもへの母的思考