生を肯定する倫理へ障害学の視点から
内容紹介
ロールズやシンガーら現代の倫理学は私たちの生を肯定しているのか? そこに生きるに値する者とそうではない者を分かつ隠された境界線はないのか? 障害者の視点から従来の倫理学説を再検討し、レヴィナスやデリダの問題提起を引き受けながら、「健常者の倫理」を厳しく問い返し、生を無条件に肯定する倫理を構想する。
著者略歴
野崎泰伸(のざき やすのぶ)
1973年尼崎市生まれ、倫理学専攻、立命館大学非常勤講師。
著書に『はじめて出会う生命倫理──生・老・病・死を考える』(共著、有斐閣)。主な論文に、「『生の無条件の肯定』に関する哲学的考察──障害者の生に即して」(大阪府立大学博士学位論文)、「分離教育か共生共育かという対立を越えて──「発達」概念の再検討」(『立命館人間科学研究』No.21)、「『合意する主体』による正義の幻想──契約論的平等から反証的正義へ」(『人間社会学研究集録』No.1)など。
1973年尼崎市生まれ、倫理学専攻、立命館大学非常勤講師。
著書に『はじめて出会う生命倫理──生・老・病・死を考える』(共著、有斐閣)。主な論文に、「『生の無条件の肯定』に関する哲学的考察──障害者の生に即して」(大阪府立大学博士学位論文)、「分離教育か共生共育かという対立を越えて──「発達」概念の再検討」(『立命館人間科学研究』No.21)、「『合意する主体』による正義の幻想──契約論的平等から反証的正義へ」(『人間社会学研究集録』No.1)など。
目次
序 〈人間〉を問うことの可能性と危うさについて
第1章 障害学の視点
第2章 現代倫理学と分配的正義
第3章 生命倫理の陥穽──シンガー倫理学批判
第4章 倫理の別様のかたち
終 章 生を肯定する倫理へ──境界線の正当化に抗う正義論
第1章 障害学の視点
第2章 現代倫理学と分配的正義
第3章 生命倫理の陥穽──シンガー倫理学批判
第4章 倫理の別様のかたち
終 章 生を肯定する倫理へ──境界線の正当化に抗う正義論