ケアの倫理からはじめる正義論支えあう平等
内容紹介
「西洋哲学の歴史を通じ、ケアの倫理はこれまで語られてもこなかったのです! これは驚くべきことです。」(キテイ)
依存による関係性をとらえ直しケア倫理に新局面を開いた『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』の邦訳を機に来日したキテイ氏による講演とインタビューを収録、同書監訳者の解説と、江原由美子氏らのコメントを付した、キテイ哲学入門。
依存による関係性をとらえ直しケア倫理に新局面を開いた『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』の邦訳を機に来日したキテイ氏による講演とインタビューを収録、同書監訳者の解説と、江原由美子氏らのコメントを付した、キテイ哲学入門。
著者略歴
【著者】エヴァ・フェダー・キテイ(Eva Feder KITTAY)
ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校哲学科教授。ほかに、女性学研究科教授、医学・共感ケア・生命倫理センター長を兼任。専門は、西洋哲学、フェミニスト倫理学、社会思想。主な著書に、Metaphor: Its Cognitive Force and Linguistic Structure (Oxford: Oxford University Press, 1987)、Love's Labor: Essays on Women, Equality, and Dependency (NY, London: Routledge, 1999)(『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』岡野八代/ 牟田和恵・監訳、白澤社)、共編著に、The Subject of Care: Feminist Perspective on Dependency (Totowa: Rowman and Littlefield, 2003)、Cognitive Disability and Its Challenge to Moral Philosophy (Metaphilosophy) (Wiley-Blackwell, 2010)など。
【編著・訳】岡野八代 (おかの やよ)
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は、西洋政治思想、フェミニズム理論。主な著書に、『法の政治学──法と正義とフェミニズム』(青土社)、『シティズンシップの政治学──国民・国家主義批判を越えて 増補版』(白澤社)、『フェミニズムの政治学──ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)など。訳書に、『女たちの絆』(D. コーネル著、共訳、みすず書房)、『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(キテイ著、監訳、白澤社)、『正義への責任』(ヤング著、共訳、岩波書店)など。
【編著・訳】牟田和恵 (むた かずえ)
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は、社会学、ジェンダー論。主な著書に、『戦略としての家族──近代日本の国民国家形成と女性』、『ジェンダー家族を超えて──近現代の生/性の政治とフェミニズム』(以上、新曜社)、『実践するフェミニズム』(岩波書店)、『家族を超える社会学』(編著、新曜社)、『ジェンダーで学ぶ社会学』(共編著、世界思想社)など。訳書に、『女たちの絆』(D. コーネル著、共訳、みすず書房)、『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(キテイ著、監訳、白澤社)、『部長、その恋愛はセクハラです!』(集英社新書)など。
ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校哲学科教授。ほかに、女性学研究科教授、医学・共感ケア・生命倫理センター長を兼任。専門は、西洋哲学、フェミニスト倫理学、社会思想。主な著書に、Metaphor: Its Cognitive Force and Linguistic Structure (Oxford: Oxford University Press, 1987)、Love's Labor: Essays on Women, Equality, and Dependency (NY, London: Routledge, 1999)(『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』岡野八代/ 牟田和恵・監訳、白澤社)、共編著に、The Subject of Care: Feminist Perspective on Dependency (Totowa: Rowman and Littlefield, 2003)、Cognitive Disability and Its Challenge to Moral Philosophy (Metaphilosophy) (Wiley-Blackwell, 2010)など。
【編著・訳】岡野八代 (おかの やよ)
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は、西洋政治思想、フェミニズム理論。主な著書に、『法の政治学──法と正義とフェミニズム』(青土社)、『シティズンシップの政治学──国民・国家主義批判を越えて 増補版』(白澤社)、『フェミニズムの政治学──ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房)など。訳書に、『女たちの絆』(D. コーネル著、共訳、みすず書房)、『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(キテイ著、監訳、白澤社)、『正義への責任』(ヤング著、共訳、岩波書店)など。
【編著・訳】牟田和恵 (むた かずえ)
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は、社会学、ジェンダー論。主な著書に、『戦略としての家族──近代日本の国民国家形成と女性』、『ジェンダー家族を超えて──近現代の生/性の政治とフェミニズム』(以上、新曜社)、『実践するフェミニズム』(岩波書店)、『家族を超える社会学』(編著、新曜社)、『ジェンダーで学ぶ社会学』(共編著、世界思想社)など。訳書に、『女たちの絆』(D. コーネル著、共訳、みすず書房)、『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(キテイ著、監訳、白澤社)、『部長、その恋愛はセクハラです!』(集英社新書)など。
目次
Ⅰ ケア、平等、そして正義をめぐって──哲学的伝統に対するキテイの挑戦(岡野八代)
Ⅱ ケアの倫理から、グローバルな正義へ──2010年11月来日講演録(エヴァ・キテイ)
Ⅲ 〈インタビュー〉社会的プロジェクトとしてのケアの倫理
──未知の可能性に心を閉ざすことはできない
(エヴァ・キテイ、聞き手・訳:牟田和恵、岡野八代)
Ⅳ キテイ哲学の可能性──『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』を読む
1 「依存批判」の射程(江原由美子)
2 脆弱性を抱えて生きる(林 葉子)
3 女性と平等(中谷 猛)
Ⅴ キテイ哲学がわたしたちに伝えてくれるもの(牟田和恵)
Ⅱ ケアの倫理から、グローバルな正義へ──2010年11月来日講演録(エヴァ・キテイ)
Ⅲ 〈インタビュー〉社会的プロジェクトとしてのケアの倫理
──未知の可能性に心を閉ざすことはできない
(エヴァ・キテイ、聞き手・訳:牟田和恵、岡野八代)
Ⅳ キテイ哲学の可能性──『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』を読む
1 「依存批判」の射程(江原由美子)
2 脆弱性を抱えて生きる(林 葉子)
3 女性と平等(中谷 猛)
Ⅴ キテイ哲学がわたしたちに伝えてくれるもの(牟田和恵)
書評/紹介情報
『ふぇみん』2011年10月15日号(書評)にて紹介
『出版ニュース』2011年10月中旬号 Book Guideにて紹介
『出版ニュース』2011年10月中旬号 Book Guideにて紹介