フェミニズム的転回叢書
女性の権利を擁護する
メアリ・ウルストンクラフトの挑戦

著者
梅垣千尋
定価
2,420円(本体2,200円)
体裁
四六判並製、224頁
ISBNコード
978-4-7684-7942-1
発売日
2011年11月
在庫
有り

内容紹介

フランス革命の衝撃が伝わる英国で、保守陣営と論争する女性論客として一躍有名になったメアリ・ウルストンクラフトは、1792年、『女性の権利の擁護』を発表した。
ルソー、フォーダイス、グレゴリー、タレイランらを批判し、「女性にも真理を求める教育を、女性にも政治参加を、社会に根を張っている圧政を根絶せよ」と訴える。
女性著述家による義憤と希望の書、フェミニズムの古典中の古典を、思想史研究者が丹念に読み解く。

著者略歴

梅垣千尋(うめがき ちひろ)
 1973年生まれ。青山学院女子短期大学准教授。
 一橋大学社会学部卒業、ヨーク大学18世紀研究所修士課程修了、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。思想史、女性史専攻。
著書に、見市雅俊編『近代イギリスを読む』(共著、法政大学出版局)、井野瀬久美惠編『イギリス文化史』(共著、昭和堂)、辻村みよ子編『ジェンダーの基礎理論と法』(共著、東北大学出版会)、河村貞枝・今井けい編『イギリス近現代女性史研究入門』(共著、青木書店)、訳書に、アイリーン・J・ヨー編『フェミニズムの古典と現代』(共訳、現代思潮新社)など。

目次

第1章 『女性の権利の擁護』の誕生とその評価
第2章 「女性」とは誰か
第3章 「女性の権利」とは何か
第4章 女性の権利は「擁護」されたか

書評/紹介情報

『ふぇみん』2011年12月5日号「書評」にて紹介
『出版ニュース』2012年1月上・中旬号Book Guideにて紹介
『女性・ジェンダー・歴史』第8号(2012.05、再録「女性とジェンダーの歴史」第3号(2015.11))書評(評:金澤周作(京都大学准教授)