変容するシティズンシップ
境界をめぐる政治

著者
木前利秋・亀山俊朗・時安邦治[編著]、寺田晋・伊藤祐[著]
定価
2,200円(本体2,000円)
体裁
四六判並製、192頁
ISBNコード
978-4-7684-7943-8
発売日
2011年12月
ジャンル
在庫
有り

内容紹介

今やグローバル化時代のキー概念となったシティズンシップ。本書は、その定義と歴史から〈市民〉と〈外国人〉の問題、コスモポリタニズムの可能性、シティズンシップ概念の再編まで、権利と義務の平等をめぐる諸問題を明らかにする。

著者略歴

【編著】木前利秋(きまえ としあき)〔第4章〕
1951年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科教授、専攻は社会思想史・現代社会学。
著書に『メタ構想力』(未來社)、論文に「ヴェーバーとモダニティ論の新たな地平」『思想』No.987.など。
【編著】亀山俊朗(かめやま としろう)〔第1章〕
1962年生まれ。お茶の水女子大学キャリア支援センター特任准教授、専攻は社会学(社会理論・社会政策論)。
著書に、共著『社会的排除/包摂と社会政策』(福原宏幸編、法律文化社)、共著『フリーターとニートの社会学』(太郎丸博編、世界思想社)など。
【編著】時安邦治(ときやす くにはる)〔序・あとがき〕
1967年生まれ。学習院女子大学国際文化交流学部准教授、専攻は現代文化論・社会思想。
著書に、共著『社会学ベーシックス第9巻 政治・権力・公共性』(世界思想社)、『社会学ベーシックス第7巻 ポピュラー文化』(世界思想社)、共訳M・フェザーストン『ほつれゆく文化』(法政大学出版局)など。
【著】伊藤 祐(いとう ゆう)〔第3章〕
1975年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学、専攻は政治社会学。
論文に「グローバル化のなかの経済的シティズンシップ」(『ポストナショナル・シティズンシップ』大阪大学21世紀COE報告書)。
【著】寺田 晋(てらだ くにゆき)〔第2章〕
1978年生まれ。ハイデルベルク大学博士課程在籍、専攻は近代日本の社会思想史。
論文に「群集とインペリアルデモクラシー」(大阪大学修士論文)、書評「Barshay, Andrew E., The Social Sciences in Modern Japan: The Marxian and modernist traditions」(大阪大学『年報人間科学』第26号)

目次

序   今なぜシティズンシップを問うのか(時安邦治)
第1章 シティズンシップとそのコミュニティ(亀山俊朗)
第2章 〈市民〉と〈外国人〉──コミュニティの境界とシティズンシップ(寺田 晋)
第3章 コスモポリタン・シティズンシップ(伊藤 祐)
第4章 シティズンシップの再編と「諸権利をもつ権利」(木前利秋)