アドルノの社会理論循環と偶然性
内容紹介
可能性の領域としての「社会」
アドルノの社会理論の全体像を現代的文脈から再構成した本書は、哲学と社会学の境界領域に新しい照明を当てるとともに、ヴェーバー社会学とデュルケム社会学との関係、九鬼周造の偶然性の哲学との対比など、大胆な問題設定による分析を通してアドルノ思想の現代的意義を明らかにする。
アドルノの社会理論の全体像を現代的文脈から再構成した本書は、哲学と社会学の境界領域に新しい照明を当てるとともに、ヴェーバー社会学とデュルケム社会学との関係、九鬼周造の偶然性の哲学との対比など、大胆な問題設定による分析を通してアドルノ思想の現代的意義を明らかにする。
著者略歴
表 弘一郎(おもて こういちろう)
1970年大阪府生まれ。2003年大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程修了、博士(経済学)。専門は社会思想史、社会哲学、偶然性とリスクの社会理論。現在、同志社大学嘱託講師、中部大学・大阪経済法科大学非常勤講師。
著書に『〈共生〉の哲学──リスクによる排除と安心の罠を超えて』(耕文社)、共著『葛藤するシティズンシップ──権利と政治』(木前利秋・亀山俊朗・時安邦治編、白澤社)、共著『古典から読み解く社会思想史』(中村健吾編、ミネルヴァ書房)ほか。
1970年大阪府生まれ。2003年大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程修了、博士(経済学)。専門は社会思想史、社会哲学、偶然性とリスクの社会理論。現在、同志社大学嘱託講師、中部大学・大阪経済法科大学非常勤講師。
著書に『〈共生〉の哲学──リスクによる排除と安心の罠を超えて』(耕文社)、共著『葛藤するシティズンシップ──権利と政治』(木前利秋・亀山俊朗・時安邦治編、白澤社)、共著『古典から読み解く社会思想史』(中村健吾編、ミネルヴァ書房)ほか。
目次
序 論 「社会の消滅」とアドルノ社会理論
第1章 アドルノの観相学と「社会」への問い
第2章 異なる合理性を求めて──アドルノによるヴェーバー
第3章 社会と個人との媒介不可能性の位相──アドルノによるデュルケム
第4章 理解可能性と理解不可能性との循環
第5章 アドルノにおける国家・ネイション・社会──一九世紀のゲゼルシャフト学をてがかりに
第6章 苦しみと社会的なもの──「社会的なものの死」以後のアドルノ
第7章 偶然性と社会理論──九鬼周造とアドルノ
第1章 アドルノの観相学と「社会」への問い
第2章 異なる合理性を求めて──アドルノによるヴェーバー
第3章 社会と個人との媒介不可能性の位相──アドルノによるデュルケム
第4章 理解可能性と理解不可能性との循環
第5章 アドルノにおける国家・ネイション・社会──一九世紀のゲゼルシャフト学をてがかりに
第6章 苦しみと社会的なもの──「社会的なものの死」以後のアドルノ
第7章 偶然性と社会理論──九鬼周造とアドルノ