江戸怪談を読む
皿屋敷
幽霊お菊と皿と井戸

著者
横山泰子、飯倉義之、今井秀和、久留島元、鷲羽大介、広坂朋信
定価
2,200円(本体2,000円)
体裁
四六判並製、208頁
ISBNコード
978-4-7684-7954-4
発売日
2015年7月
ジャンル
在庫
有り

内容紹介

夜ごとかの女の声して、一ツより九ツまで十をいはで泣きさけぶ(『江戸砂子』より)
 江戸三大怪談の一つ「皿屋敷怪談」。番町と播州の代表的な「皿屋敷」をご堪能いただいたあとは、東北から九州までの広い範囲に伝えられる類似の伝説のいくつかを探訪。さらには、国文学、民俗学の専門家が皿屋敷伝承を読み解き、その謎と魅力に迫ります!

著者略歴

■横山泰子(よこやま やすこ) 第五章
1965年東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒、同大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了。法政大学教授。主な著書に『江戸東京の怪談文化の成立と変遷』(風間書房)、『妖怪手品の時代』(青弓社)など。
■飯倉義之(いいくら よしゆき) 第四章、第九章
1975年千葉県生まれ。國學院大學文学部卒、同大学大学院文学科博士後期課程修了。國學院大學准教授。主な編著書に『ニッポンの河童の正体』(新人物往来社、共著)、『日本怪異妖怪大事典』(東京堂出版、共編著)など。
■今井秀和(いまい ひでかず) 第二章1、第六、七、八章
1979年東京都生まれ。蓮花寺佛教研究所研究員。大東文化大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は日本近世文学、民俗学、比較文化論。共著に『妖怪文化の伝統と創造』(せりか書房)など。
■久留島元(くるしま はじめ) 第三章4
1985年生まれ。神戸在住。同志社大学文学部卒、博士(国文学)。
論文に「『是害房絵』の展開」『国語国文』82・6号(2013年6月)、共著に『怪異学入門』(岩田書院、2012)など。現在、同志社大学ほか嘱託講師。
■鷲羽大介(わしゅう だいすけ) 第三章2
1975年岩手県釜石市生まれ。国立宮城高専(現:仙台高専)電気工学科中退。ブロガー。2010年より「せんだい文学塾」運営委員会会長。
■広坂朋信(ひろさか とものぶ)前口上、第一章(注と大意)、第二章2、第三章1・3・5
1963年東京都生まれ。東洋大学文学部卒。編集者・ライター。主な著書に『東京怪談ディテクション』(希林館・現在絶版)など。

目次

第一部 皿屋敷物語を読む
第二部 各地の皿屋敷伝説
第三部 皿屋敷物語の系譜
第四部 お菊と皿と井戸の謎

書評/紹介情報

『西日本新聞』2015.07.22夕刊「おすすめ本舗」で紹介
『日本文学』2(日本文学協会編集発行、2016年)書評(評:門脇 大)