三木清『人生論ノート』を読む

著者
岸見一郎
定価
1,980円(本体1,800円)
体裁
四六判並製、224頁
ISBNコード
978-4-7684-7962-9
発売日
2016年6月
ジャンル
在庫
有り

内容紹介

「近頃私は死というものをそんなに恐しく思わなくなった。」
 日中戦争が拡大を続ける1938年6月から日米戦争が始まる直前の1941年11月まで『文学界』誌に連載された三木清『人生論ノート』は、戦後、再刊されるやベストセラーとなり、今日に至るまで息長く読み継がれてきた。
 死とは何か、幸福とは何か。虚栄心と名誉心、怒りと憎しみ、愛と嫉妬、孤独への恐れなどについて、三木は何を語っているのか。『嫌われる勇気』の著者が読み解く。

著者略歴

岸見 一郎(きしみ いちろう)
 1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。哲学者。
 著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(古賀史健との共著、ダイヤモンド社)、『よく生きるということ 「死」から「生」を考える』(唯学書房)、『生きづらさからの脱却』(筑摩書房)、『希望について──続・三木清『人生論ノート』を読む』(白澤社)、『愛とためらいの哲学』(PHP新書)、訳書に『人生の意味の心理学』(アドラー著、アルテ)、『ティマイオス/クリティアス』(プラトン著、白澤社)など多数。

目次

はじめに──人生とは、人間とは何かを悩む
1 死と希望──「死について」〈前半〉を読む
2 幸福と成功──「幸福について」「成功について」を読む
3 虚栄と名誉──「虚栄について」「名誉心について」を読む
4 怒りと憎しみ──「怒について」を読む
5 虚無と人間──「人間の条件について」を読む
6 孤独を超える──「孤独について」を読む
7 愛と嫉妬──「嫉妬について」を読む
8 死と伝統──「死について」〈後半〉を読む
終章──三木清の死

書評/紹介情報

『出版ニュース』2016年8月下旬号 Book Guideで紹介
『西日本新聞』2016年8月30日夕刊「おすすめ本舗」コーナーで紹介
NHK・Eテレ100分de名著「三木清『人生論ノート』を読む」(放映2017年4月)に著者・岸見一郎氏出演