河田嗣郎の男女平等思想近代日本の婦人問題論とジェンダー
内容紹介
明治末から昭和戦前期に活躍した経済・社会政策学者で、大阪商科大学(現大阪市立大学)初代学長を務めた河田嗣郎。その男女平等思想は、当時女子教育の主流であった「良妻賢母主義」教育を批判し、女性の自立と母性の保護をともに論ずるものであった。河田の残した膨大な著書・論文・記事を精査し、その思想が現代のジェンダー論につながる先進性を持っていたことを明らかにする論考。
著者略歴
1973年京都府生まれ。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)(お茶の水女子大学)。龍谷大学文学部准教授。
主な著書・論文に、『日本社会とジェンダー〈叢書 現代の経済・社会とジェンダー 第3巻〉』(共著、明石書店、2001年)、「戦前における学齢期の保育の展開─二葉保育園の実践を中心に─」『日本社会教育学会紀要』第46号(日本社会教育学会、2010年6月)、「戦時期日本の学齢期保育─既婚女性の勤労動員との関係に着目して─」『教育学研究』第87巻第1号(日本教育学会、2020年3月)。
主な著書・論文に、『日本社会とジェンダー〈叢書 現代の経済・社会とジェンダー 第3巻〉』(共著、明石書店、2001年)、「戦前における学齢期の保育の展開─二葉保育園の実践を中心に─」『日本社会教育学会紀要』第46号(日本社会教育学会、2010年6月)、「戦時期日本の学齢期保育─既婚女性の勤労動員との関係に着目して─」『教育学研究』第87巻第1号(日本教育学会、2020年3月)。
目次
序章
第1章 河田嗣郎の生涯と研究活動
第2章 家族制度論における女性解放の論点
第3章 性別特性教育論の超克──「良妻賢母主義」批判と公民教育
第4章 性別と社会構築性──「天然的な区別」と「社会的な区別」
第5章 社会政策論における男女平等の論理
終 章 河田嗣郎の男女平等思想の歴史的意義
第1章 河田嗣郎の生涯と研究活動
第2章 家族制度論における女性解放の論点
第3章 性別特性教育論の超克──「良妻賢母主義」批判と公民教育
第4章 性別と社会構築性──「天然的な区別」と「社会的な区別」
第5章 社会政策論における男女平等の論理
終 章 河田嗣郎の男女平等思想の歴史的意義
書評/紹介情報
『日本経済新聞』2021年1月23日(読書面)「短評」にて紹介
『南日本新聞』2021年2月4日 (文化面):「埋れた論客 河田嗣郎/戦前の関西知識社会に光を」(評:会田弘継 関西大学客員教授)他
『週刊東洋経済』2021年2月13日号(BOOK話題の本):「埋れた先駆的論客の功績/F・フクヤマの祖父に光」(評:会田弘継 関西大学客員教授)
『毎日新聞』2021年2月27日 「今週の本棚」で紹介
『南日本新聞』2021年2月4日 (文化面):「埋れた論客 河田嗣郎/戦前の関西知識社会に光を」(評:会田弘継 関西大学客員教授)他
『週刊東洋経済』2021年2月13日号(BOOK話題の本):「埋れた先駆的論客の功績/F・フクヤマの祖父に光」(評:会田弘継 関西大学客員教授)
『毎日新聞』2021年2月27日 「今週の本棚」で紹介