平和と平等の歎異抄
内容紹介
「地獄は一定すみかぞかし」「善人なおもて往生をとぐいわんや悪人をや」「親鸞は弟子一人も持たず」「念仏には無義をもって義とす」「人を千人ころしてんや」「親鸞一人がためなり」……、これら『歎異抄』に書き記された親鸞の言葉は時代を越えて人々を魅了し続けている。
本書は、親鸞思想を追究し続けてきた著者が3年にわたって行なった市民講座の内容を再構成したものである。
『歎異抄』の各条文を、伝統教学をベースに、法難の歴史と、明治の大逆事件に連座し死刑判決を受けた真宗大谷派僧侶・高木顕明が遺した「余が社会主義」に書かれた非戦と平等を求める文書も参照しながら、現代社会の状況にも照らして丁寧に解説。親鸞思想への誤解を解きほぐし、浄土教の真価を明らかする。
【カバー画像について】
安城御影(所蔵・提供:本願寺):似絵師・法眼朝円の作。親鸞聖人83歳。上部の「無量寿経優婆提舎願正偈」「大無量寿経」、下部の「正信偈」は親鸞の直筆とされる。火桶、猫皮の草履、鹿杖、狸皮の敷物が描かれる。猟師や商人、さまざま生業の人々とのつながりをあらわしている。
本書は、親鸞思想を追究し続けてきた著者が3年にわたって行なった市民講座の内容を再構成したものである。
『歎異抄』の各条文を、伝統教学をベースに、法難の歴史と、明治の大逆事件に連座し死刑判決を受けた真宗大谷派僧侶・高木顕明が遺した「余が社会主義」に書かれた非戦と平等を求める文書も参照しながら、現代社会の状況にも照らして丁寧に解説。親鸞思想への誤解を解きほぐし、浄土教の真価を明らかする。
【カバー画像について】
安城御影(所蔵・提供:本願寺):似絵師・法眼朝円の作。親鸞聖人83歳。上部の「無量寿経優婆提舎願正偈」「大無量寿経」、下部の「正信偈」は親鸞の直筆とされる。火桶、猫皮の草履、鹿杖、狸皮の敷物が描かれる。猟師や商人、さまざま生業の人々とのつながりをあらわしている。
著者略歴
菱木 政晴(ひしき まさはる)
1950年金沢市生まれ。宗教学者、真宗大谷派僧侶、元同朋大学特任教授。長年にわたり真宗大谷派の戦争責任を追及すると同時に政教分離訴訟などの平和と人権の市民運動にも関わる。
著書に、『全編解説 浄土論註──社会環境による苦悩解決への道』(法藏館)、『浄土真宗の戦争責任』(岩波ブックレット)、『解放の宗教へ』(緑風出版)、『非戦と仏教──「批判原理としての浄土」からの問い』〔電子書籍販〕、『市民的自由の危機と宗教──改憲・靖国神社・政教分離』、『ただ念仏して──親鸞・法然からの励まし』、『極楽の人数──高木顕明『余が社会主義』を読む』、『平和と平等の浄土論──真宗伝統教学再考』(以上、白澤社)など。共著に『殉教と殉国と信仰と──死者をたたえるのは誰のためか』(白澤社)。翻訳書に、ホワイトヘッド『観念の冒険』(共訳、松嶺社)など。
1950年金沢市生まれ。宗教学者、真宗大谷派僧侶、元同朋大学特任教授。長年にわたり真宗大谷派の戦争責任を追及すると同時に政教分離訴訟などの平和と人権の市民運動にも関わる。
著書に、『全編解説 浄土論註──社会環境による苦悩解決への道』(法藏館)、『浄土真宗の戦争責任』(岩波ブックレット)、『解放の宗教へ』(緑風出版)、『非戦と仏教──「批判原理としての浄土」からの問い』〔電子書籍販〕、『市民的自由の危機と宗教──改憲・靖国神社・政教分離』、『ただ念仏して──親鸞・法然からの励まし』、『極楽の人数──高木顕明『余が社会主義』を読む』、『平和と平等の浄土論──真宗伝統教学再考』(以上、白澤社)など。共著に『殉教と殉国と信仰と──死者をたたえるのは誰のためか』(白澤社)。翻訳書に、ホワイトヘッド『観念の冒険』(共訳、松嶺社)など。
目次
序 章 『歎異抄』とはどういうテキストか
歎異抄 序文
歎異抄 師訓篇
第一条〔その一〕 弥陀と釈迦
第一条〔その二〕 「弥陀の誓願不思議」って何?
第二条 おのおの十余か国のさかいをこえ
第三条 悪人正因
第四条 慈悲に聖道・浄土のかわりめあり
第五条 父母の孝養のために念仏申すことなし
第六条 親鸞は弟子一人も持たず
第七条 念仏者は無碍の一道なり
第八条 念仏は行者のために非行非善なり
第九条 踊躍歓喜のこころおろそかにそうろう
第十条 念仏には無義をもって義とす
歎異抄 異義篇
第十一条 誓願と名号
第十二条 称名念仏と学問
第十三条 人を千人ころしてんや
第十四条 命終のとき──「臨終正念」と「平生業成」
第十五条 悟りをひらくのは「この世」か「あの世」か
第十六条 回心はただひとたび
第十七条 辺地往生その後
第十八条 施入物の多少
後序〔その一〕 親鸞一人がためなり
後序〔その二〕 念仏のみぞ真・大切の証文・弾圧の記録
〈資料〉一二〇七年の弾圧関連文書
歎異抄 序文
歎異抄 師訓篇
第一条〔その一〕 弥陀と釈迦
第一条〔その二〕 「弥陀の誓願不思議」って何?
第二条 おのおの十余か国のさかいをこえ
第三条 悪人正因
第四条 慈悲に聖道・浄土のかわりめあり
第五条 父母の孝養のために念仏申すことなし
第六条 親鸞は弟子一人も持たず
第七条 念仏者は無碍の一道なり
第八条 念仏は行者のために非行非善なり
第九条 踊躍歓喜のこころおろそかにそうろう
第十条 念仏には無義をもって義とす
歎異抄 異義篇
第十一条 誓願と名号
第十二条 称名念仏と学問
第十三条 人を千人ころしてんや
第十四条 命終のとき──「臨終正念」と「平生業成」
第十五条 悟りをひらくのは「この世」か「あの世」か
第十六条 回心はただひとたび
第十七条 辺地往生その後
第十八条 施入物の多少
後序〔その一〕 親鸞一人がためなり
後序〔その二〕 念仏のみぞ真・大切の証文・弾圧の記録
〈資料〉一二〇七年の弾圧関連文書



