大国主神と近代神道の形成
内容紹介
出雲大社の祭神であり結びの神として知られる記紀神話の神・大国主神は、実は日本の二つの政治的変化の歴史的分岐点で重要な役割を果たしている。
近世期、大国主神は出雲大社において神道の神として「復活」し、福の神として広く民衆に知られるようになる。さらに平田篤胤ら国学者が、日本を中心とするコスモロジーを構築するために大国主神を国土の創造神と幽冥大神として位置づけた。しかし、明治期、近代国家形成期の過程で、皇祖神としての天照大神が国家祭祀の中心となり、大国主神は公的権威から切り離されてしまう。
本書は、主に近世期以降の大国主神に焦点をあて、日本列島にとどまらず東アジアでの越境的な文化交流も視野に入れながら日本の国家形成と神道思想の変遷をたどる、新たな視点の神道史である。
近世期、大国主神は出雲大社において神道の神として「復活」し、福の神として広く民衆に知られるようになる。さらに平田篤胤ら国学者が、日本を中心とするコスモロジーを構築するために大国主神を国土の創造神と幽冥大神として位置づけた。しかし、明治期、近代国家形成期の過程で、皇祖神としての天照大神が国家祭祀の中心となり、大国主神は公的権威から切り離されてしまう。
本書は、主に近世期以降の大国主神に焦点をあて、日本列島にとどまらず東アジアでの越境的な文化交流も視野に入れながら日本の国家形成と神道思想の変遷をたどる、新たな視点の神道史である。
著者略歴
1972年生まれ。米国シカゴ大学大学院Ph.D.学位取得。専攻は、近現代日本思想史、日本宗教史。東京大学東洋文化研究所准教授、小松大学教授などを経て、現在マカオ大学准教授。
著書に、The Origin of Modern Shinto in Japan: The Vanquished Gods of Izumo (London: Bloomsbury, 2016)。「国体、神道と近代日本の国家権力──「カミ」という視点から」楊際開・伊東貴之 編『「明治日本と革命中国」の思想史』(ミネルヴァ書房)、「近世期における神道と権威構築」『現代思想』Vol.41-16 (Nov. 2013)、「宗教、自由と公共性──靖国参拝違憲訴訟を考える」磯前純一・川村覚文 編 『他者論的転回──宗教と公共空間』(ナカニシヤ出版)など日本語と英語論文多数。
著書に、The Origin of Modern Shinto in Japan: The Vanquished Gods of Izumo (London: Bloomsbury, 2016)。「国体、神道と近代日本の国家権力──「カミ」という視点から」楊際開・伊東貴之 編『「明治日本と革命中国」の思想史』(ミネルヴァ書房)、「近世期における神道と権威構築」『現代思想』Vol.41-16 (Nov. 2013)、「宗教、自由と公共性──靖国参拝違憲訴訟を考える」磯前純一・川村覚文 編 『他者論的転回──宗教と公共空間』(ナカニシヤ出版)など日本語と英語論文多数。
目次
序章
第一章 甦る大国主神(一六五三~一六六七)
第二章 神無月(一六〇〇~一八七一)
第三章 霊の真柱(一七九二~一八四六)
第四章 神人一体の共同体(一八二五〜一八七五)
第五章 せめぎあう「神の道」(一八七二〜一八八九)
索引
第一章 甦る大国主神(一六五三~一六六七)
第二章 神無月(一六〇〇~一八七一)
第三章 霊の真柱(一七九二~一八四六)
第四章 神人一体の共同体(一八二五〜一八七五)
第五章 せめぎあう「神の道」(一八七二〜一八八九)
索引



