教育基本法改正論批判新自由主義・国家主義を越えて
内容紹介
これでいいのか日本の教育!?
準憲法といわれる1947年教育基本法が、2006年12月に安倍政権下で改正される前の、03年6月に刊行された本書では、改正論が出された経緯を洗い直し、03年3月に出された中教審答申を分析しながら、学校教育、そして、社会にどのような影響を与えることになるのか、その問題点を明らかにする。
自由という名の統制、個性による画一化、そして、民主から愛国へ。これで日本の教育はよくなる(った)のか? 日本の教育の危機に警鐘をならす。
準憲法といわれる1947年教育基本法が、2006年12月に安倍政権下で改正される前の、03年6月に刊行された本書では、改正論が出された経緯を洗い直し、03年3月に出された中教審答申を分析しながら、学校教育、そして、社会にどのような影響を与えることになるのか、その問題点を明らかにする。
自由という名の統制、個性による画一化、そして、民主から愛国へ。これで日本の教育はよくなる(った)のか? 日本の教育の危機に警鐘をならす。
著者略歴
大内裕和(おおうち ひろかず)〔*略歴は八刷刊行時のものです〕
1967年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在中京大学国際教養学部教授。専攻は教育社会学、教育行政学。主な著書に、『愛国心と教育』(編著、日本図書センター、2007年)、『民主党は日本の教育をどう変える』(岩波書店〔岩波ブックレット〕、2010年)など。
1967年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在中京大学国際教養学部教授。専攻は教育社会学、教育行政学。主な著書に、『愛国心と教育』(編著、日本図書センター、2007年)、『民主党は日本の教育をどう変える』(岩波書店〔岩波ブックレット〕、2010年)など。
目次
序 教育基本法改正Q&A
第一章 教育基本法改正論の登場 ——「教育の憲法」の危機
〈1〉 教育基本法改正論の流れ 〈2〉教育基本法の意義・特徴 〈3〉教育基本法の戦後における経緯
第二章 臨教審路線 ——教育における新自由主義・国家主義の台頭
第三章 教育基本法改正論を考察する
〈1〉個人の尊厳から国家のための人材養成へ 〈2〉理念法から行政施策法への転換と十条の「改正」—教育振興基本計画 〈3〉新自由主義改革による社会的格差の拡大 〈4〉社会の二極化・階層化の統合理念としての国家主義 ほか
第一章 教育基本法改正論の登場 ——「教育の憲法」の危機
〈1〉 教育基本法改正論の流れ 〈2〉教育基本法の意義・特徴 〈3〉教育基本法の戦後における経緯
第二章 臨教審路線 ——教育における新自由主義・国家主義の台頭
第三章 教育基本法改正論を考察する
〈1〉個人の尊厳から国家のための人材養成へ 〈2〉理念法から行政施策法への転換と十条の「改正」—教育振興基本計画 〈3〉新自由主義改革による社会的格差の拡大 〈4〉社会の二極化・階層化の統合理念としての国家主義 ほか
書評/紹介情報
『愛媛新聞』2003年6月22日「読書面」「「快感」強要する国家の暴力」(評:笹沼朋子 愛媛大学助教授)
『PTA研究』33号「ほん」コーナー(評:味岡尚子)
『PTA研究』33号「ほん」コーナー(評:味岡尚子)