教育/家族をジェンダーで語れば

著者
木村涼子・小玉亮子
定価
1,760円(本体1,600円)
体裁
四六判並製、208頁
ISBNコード
978-4-7684-7912-4
発売日
2005年8月
在庫
有り

内容紹介

〈らしさ〉の枠を問い直す。
「女らしさ」「男らしさ」を大切に、という言説から導き出されるのは、性別による社会的位置の優劣だ。だからこそ教育に文化に「ジェンダー」の視点は欠かせない。
家族、子ども、教育について、身近で具体的な話題を、二人の教育研究者が呼応しあいながらとりあげて、ジェンダーの視点でラジカルに分析する。

著者略歴

〔*本書刊行時の略歴です〕
■木村涼子(きむら りょうこ)
 1961年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科准教授。教育社会学・歴史社会学専攻。
 主な著書・論文に、『学校文化とジェンダー』(勁草書房)、『教育の社会学』(共著、有斐閣)、『ジェンダーで学ぶ教育』(共編著、世界思想社)、「女学生と女工——『思想』との出会い」『近代日本文化論8 女の文化』(岩波書店)など。
■小玉亮子(こだま りょうこ)
 1960年生まれ。横浜市立大学国際総合科学部準教授。教育学・家族社会学専攻。
 主な著書・論文に、『マスキュリニティ/男性性の歴史 現代のエスプリ No.446』(編著、至文堂)、「教育とジェンダー」(『教育文化論』放送大学教育振興会)、「教育政策における〈家族〉の何が問題か」(『《理想の家族》はどこにあるのか?』教育開発研究所)など。

目次

I 教育/家族をジェンダーで語れば
 個人と差異と
 名前の重さ
 名前と社会のさまざまな関係
 スカートとズボンのなぞ
 〈降りる〉ことの難しさ
 ロマンスのしくみ
 ロマンティック・ラブと近代教育
 「母」という陥穽
 暴力の問題/教室内の「権力」
 家族と学校の連携ということ
 性別分業を問いなおす
II 教育/家族とジェンダー
 女は理系に向かないのか
 子どもたちが何を望んでいると語られてきたのか

書評/紹介情報

『ふぇみん』2005年10月5日「本」コーナーにて紹介
『出版ニュース』2005.12下旬号「Book Guide」にて紹介
『ウィンズ・風』Vol.4号(福岡人権・動作教育協議会編、2005年)で紹介