雑木林の決意
教育の営みをとりもどしたい

著者
河原井純子[絵と文]
定価
1,320円(本体1,200円)
体裁
四六判並製、96頁
ISBNコード
978-4-7684-7948-3
発売日
2013年7月
ジャンル
在庫
有り

内容紹介

続・がんばらない、あきらめない、たのしみたい、つながりたい
 一人ひとりが大切にされる雑木林のような学校や社会をめざそうと呼びかける詩「雑木林の決意」に自作のあたたかな絵を添えた絵本ができました。
 教育者として「君が代」斉唱時の起立命令には「従えません」と信念を貫いた著者が停職1カ月処分の取り消しを求めた訴訟の陳述書、停職1カ月の処分取消しとなった最高裁判決(二〇一二年一月一六日)、国家賠償請求を認める画期的判決となった東京高裁判決(二〇一二年一一月七日)を抄録。

著者略歴

河原井純子(かわらい じゅんこ)
 1950年生まれ。知的障がい児・者の施設労働者として3年勤めた後、「口先だけ偉そうなことを言う教員だけには決してなりたくない」と決意して、1975年4月、都立高島養護学校の教員となる。以後、八王子養護学校、七生養護学校などに勤務。2010年3月末、八王子東特別支援学校を定年退職。自らの教育実践・教育活動の一貫として、東京都の10・23通達以来「君が代」不起立を貫いた。
 「障がい」があってもなくても共生できる、みんな違ってみんないい「雑木林」の学校や社会の実現を目指し続けている。
 著書に『学校は雑木林——共生共存の教育実践と「君が代」不起立』(白澤社)。

目次

1 決してあきらめず 雑木林の決意(絵本)
2 雑木林行脚だより──がんばらない・あきらめない・たのしみたい・つながりたい
  ①京都/②八戸/③三重/④沖縄/⑤大阪・兵庫
3 教育の営みを取り戻したい──陳述書・最高裁判決 〔抄〕・高裁差戻し審判決 〔抄〕
  ①陳述書 教育の営みを取り戻したい(河原井純子)
  ②最高裁第一小法廷判決〔抄〕/③高裁差戻し審判決〔抄〕

書評/紹介情報

『週刊新社会』2013年2月19日で紹介:「教育の営みをとりもどしたい」
『フォーラム21』2013年3月「斎藤貴男の[キーワード漂流]45 「雑木林の教育論」で紹介
『毎日新聞』2013年6月10日「人・模・様」コーナーで著者紹介