リスク社会の授業づくり

著者
子安 潤
定価
2,200円(本体2,000円)
体裁
A5判並製、176頁
ISBNコード
978-4-7684-7949-0
発売日
2013年5月
ジャンル
在庫
有り

内容紹介

震災と原発事故後の授業はどうあるべきか?
津波で友だちを流された保育園児の言葉、「お家へ帰らないで!って言えばよかったじゃん」という問いかけに教育はどう応えるか。
本書は、リスク社会論から教材と授業をとらえかえし、切実な経験や状況を背負った学びをつくり出す試みである。授業プラン「原子力発電と放射能の危険性」収録。想像力をもって大震災を考え、声を聞き、問いかける教育実践のための授業論。

著者略歴

子安 潤(こやす じゅん)
 国立大学法人愛知教育大学教授。専攻は教育課程・教育方法学。
 著書に『「学び」の学校』(ミネルヴァ書房)、『反・教育入門〔改訂版〕』(白澤社)。
 共著書に『教室で教えるということ』(八千代出版)、『ジェンダー/セクシュアリティの教育を創る』(明石書店)、『授業づくりで変える高校の教室 1 社会』(編著、明石書店)、『学校と教室のポリティクス』『学級崩壊 かわる教師かえる教室 第3巻 小学校中学年』(以上編著、フォーラム・A)、『共同でつくる総合学習の理論』(フォーラム・A)、『2008年版学習指導要領を読む視点』(白澤社)など。

目次

第1章 リスク社会における授業づくり──原子力村支配下の教科書と副読本とこれから
第2章 子どもの階層化リスク
第3章 原子力発電・放射線教育のアーティキュレイト
第4章 原発の論争点・到達点の学び方
第5章 自律した授業プランづくりということ
第6章 授業プラン:原子力発電と放射能の危険性
第7章 心に染みる学びへ──対象認識と関係認識
第8章 リスク社会の教材研究へ
第9章 超歴史的読みから状況的読みの構築へ
第10章 物語りのある授業、争点のある授業

書評/紹介情報

『歴史地理教育』2013年11月号「読書室」コーナー