管野スガ再考
婦人矯風会から大逆事件へ

著者
関口 すみ子
定価
2,750円(本体2,500円)
体裁
四六判上製、256頁
ISBNコード
978-4-7684-7953-7
発売日
2014年4月
ジャンル
在庫
有り

内容紹介

「妖婦」なのか、「大逆事件」の同志への裏切り者なのか、泰然として処刑された「革命家」なのか……
 女性記者の草分けであり、女権拡張の論陣を張り、大逆事件で幸徳秋水らとともに処刑された唯一の女性、管野スガ。処刑から百年余後のいま、これまでの毀誉褒貶さまざまな表象をていねいに検証。彼女が書いた記事、新聞小説や処刑前に書かれた日誌等から、「妖婦」像を一掃し、改めてスガの実像に迫る。

著者略歴

関口すみ子(せきぐち すみこ)
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。元法政大学法学部政治学科教授。専攻、ジェンダー史・思想史。
著書に、『御一新とジェンダー──荻生徂徠から教育勅語まで』(東京大学出版会、サントリー学芸賞〔2005年〕受賞)、『大江戸の姫さま──ペットからお輿入れまで』(角川選書)、『国民道徳とジェンダー──福沢諭吉・井上哲次郎・和辻哲郎』(東京大学出版会)。

目次

第一章 「妖婦」と「革命家」(女)──管野須賀子の表象
第二章 新聞記者、婦人矯風会の活動家、社会主義者──実像の発掘
第三章 『牟婁新報』主筆代行──公娼制をめぐる和歌山県での攻防
第四章 「新婦人」幽月の困難──赤旗事件から大逆事件へ
第五章 管野須賀子と大逆事件
第六章 「幸徳母上」
結語──管野須賀子の歩み
補論一 自由恋愛と大杉栄
補論二 金子喜一と『ソーシャリスト・ウーマン(The Socialist Woman)』

書評/紹介情報

『中国新聞』2014年5月18日「新刊選」コーナー
『ふぇみん』2014年9月15日「書評」コーナー
『週刊新社会』2014年12月2日「本の紹介」(評:女性史研究家 鈴木裕子)
「大原社会問題研究所」雑誌No.689(2016.03)書評:「「サバルタン」としての管野スガ」(梅森直之 早稲田大学教授)