トピックス

【2025年6月11日】『私的判決論──人々の権利の実現をめざして』発売

中島光孝著『私的判決論──人々の権利の実現をめざして』が発売されました。
弁護士として30年以上、非正規格差、労働組合弾圧、政教分離などの訴訟に携わってきた著者が、代理人となった訴訟のうち、13の判決を取り上げ、自身の体験も交えながら、判決に至る過程や関与した人々の苦闘や思想に迫ります。
第一部は最高裁で弁論期日が開かれた労働格差是正への判例法理を形成するハマキョウレックス事件や、政教分離にかかわる空知太神社事件最高裁判決、水俣病訴訟。第二部は、花岡中国人強制連行、台湾靖国訴訟、小泉靖国訴訟など戦争にまつわる事件など。第三部は、労働組合をめぐる判決などを取り上げます。

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【2025年4月14日】『〈江戸怪談を読む〉吉原の怪談』発売

髙木 元・植 朗子・渡辺 豪・広坂朋信 著『〈江戸怪談を読む〉吉原の怪談』が発売されました。
蔦屋重三郎が、江戸吉原で板元・耕書堂を始めて間もないころ出板した読本『〈青楼奇事〉烟花清談(えんかせいだん)』から怪異趣味の強い話を精選して抄録。あわせて、根岸鎮衛『耳嚢』、太田南畝『半日閑話』等の江戸随筆から吉原遊女にまつわる怪談を紹介。その他、コラムではアニメにもなった『鬼滅の刃〈遊郭編〉』から遊郭の鬼・堕姫についてと、全国500箇所もの遊廓跡を取材した著者による遊廓の怪談についての考察を収録。

『烟花清談』を書いたのは、高橋克実演じる駿河屋市右衛門。NHK大河ドラマ「べらぼう」のお供に、いかがでしょうか。

【2025年5月7日】『よい教育とはなにか』六刷出来!

御好評をいただいております『よい教育とはなにか──倫理・政治・民主主義』(ガート・ビースタ 著、藤井啓之・玉木博章 訳)の六刷が出来ました。
国際的な学力調査の結果には高い関心が寄せられるが、こうした成果主義が「よい教育」に結びついていないことを明らかにし、「よい教育とはなにか」と問うことの重要性を訴えます。教育を考えるのに欠かせない一冊です。電子書籍も好評発売中。

【2025年2月10日】選択的夫婦別姓への法改正への期待

婚姻時の夫婦同氏強制への問題が国連女子差別撤廃委員会によってたびたび指摘されてきましたが、2024年10月に四回目となる勧告が出されました。
「女性が婚姻後も婚姻前の姓を保持できるようにするために、夫婦の氏の選択に関する法規定を改正する。」
(内閣府 https://www.gender.go.jp/international/int_kaigi/int_teppai/pdf/report_241030_j.pdf)
ようやく経団連・経済同友会も選択的夫婦別姓制に賛成するようになりました。

法改正に屁理屈をこねて抵抗する自民党、ここに来て反対に寝返った国民民主。予断は許しませんが今後の国会の動きに注目です。
選択的夫婦別姓への反対・賛成の議論については、阪井裕一郎『〔改訂新版〕事実婚と夫婦別姓の社会学』で詳しく分析しています。この機会にぜひご一読ください。

【2025年2月12日】『ケアするのは誰か?』六刷出来!

ご好評いただいております『ケアするのは誰か?──新しい民主主義のかたちへ』(ジョアン・C・トロント著、岡野八代訳・著)の重版(六刷)が出来ました。
〈ケアに満ちた民主主義〉への変革を訴えるトロント先生と日本でのケア倫理の第一人者である岡野先生による共著本です。
訪問介護の介基本報酬を引き下げたり、高額療養費制度の負担上限額を引き上げようとしたりと、政府による施策は切実に支援が必要なところから切り捨てていっているようです。
ケア民主主義の入門書である本書は繰り返し読まれるべき本です。

【2024年12月28日】年末年始休業のお知らせ

本年も残すところわずかとなりました。

白澤社は、12月29日(日)から1月5日(日)まで年末年始のお休みとなります。 今年は新刊4点、品切れとなった書籍の増補版1点、電子書籍3点を刊行いたしました。 来年は、好評をいただいておりますJ.C.トロント・岡野八代『ケアするのは誰か?: 新しい民主主義のかたちへ』の重版から始まります。

よいお年をお迎えください。