岸見一郎『三木清『人生論ノート』を読む』〔電子書籍版〕 が発売されました。
死とは何か、幸福とは何か。虚栄と名誉、怒りと憎しみ、人間の条件、愛と嫉妬など、人間だからこそ生じる問いに、哲学者はどう応えたか。長く読み継がれてきた三木清『人生論ノート』を、哲人・岸見一郎が読み解きます。
『〈江戸怪談を読む〉丹後変化物語と化物屋敷』を刊行いたしました。〈江戸怪談を読む〉シリーズ6冊目となります(氷厘亭氷泉・江藤 学・今井秀和・三浦達尋・鷲羽大介・南郷晃子・広坂朋信 著)。
田辺城下(現在の京都府舞鶴市)のさる武家屋敷に妖怪変化が次々と現われる『丹後変化物語』の名場面を原文と現代語訳で掲載。そのほか、ほぼ同時代の『曾呂里物語』に収められた化物屋敷譚、江戸時代中期の『仙台萩』より仙台の化物屋敷、化け猫屋敷、泉鏡花『天守物語』では姫路城の刑部姫の妹分として描かれた猪苗代城の亀姫様をめぐる複雑怪奇な歴史、江戸市中の化物屋敷譚を紹介・解説しました。
筆を持つ一つ目入道のイメージはこの『丹後変化物語』の絵が源だと言われています。
秋の夜長に化物屋敷譚。書店・オンライン書店にて絶賛発売中です。
品切れとなっておりました、佐々木聡著『復元白沢図──古代中国の妖怪と辟邪文化』の三刷が出来ました。
「賢君が徳を明らかにすること奥深ければ」出現するという神獣白沢。黄帝は万物の精魅(もののけ)に通暁していた白沢の膨大な知識を聞き取りそれによって民を精魅の禍から救ったという。
古代中国の辟邪呪術をつたえる幻の書『白沢図』を復元し文化史的意義を読み解く書です。
大塚英志著『マイナンバーから改憲へ──国会で50年間どう議論されたか』〈白澤社ブックレット1〉の電子書籍の販売を開始いたしました。
保険証を廃止しマイナカードと健康保険証の一体化を強要するばかりか、民間企業と個人の契約である携帯電話新規契約時の本人確認でマイナカード読み取りを義務化する(6/18)、運転免許証もマイナカード化(25年3月〜)してマイナカード以外の免許更新料を高くするなど、マイナカードで便利なのではなく、マイナカードがなければ不便になる社会へと邁進する政府。
マイナカード社会は我々になにをもたらすのか・・・
好評発売中の紙の本、または電子書籍にてぜひご購読ください。
品切れとなっておりました、岡野八代著『シティズンシップの政治学[増補版]』の電子書籍が販売されました。
フェミニスト・シティズンシップ論に、ケアの倫理と新たな責任の理論を展開する章を増補した岡野八代先生の思索の著です。電子書籍版あとがきを加えて絶賛発売中!
小谷英生 著『カントの「噓論文」を読む──なぜ嘘をついてはならないのか』が発売されました。
今年2024年はイマヌエル・カント生誕300年! 本書は、カントが晩年に書いた通称「嘘論文」を中心に論じたものです。
18世紀末、真実しか言えないのだとしたら社会が成り立たないというフランスの思想家コンスタンに対して、カントは「人間愛から嘘をつく権利、という誤った考えについて」(通称「嘘論文」)で嘘の禁止に例外はないと反論しました。
本書は、著者が現代の事象を例に嘘についての哲学的分析を行なったうえで、カントの「嘘論文」を新たに翻訳し分析。晩年のカントが鋭く提起した嘘をめぐる思考実験の意味を気鋭の哲学者がわかりやすく解き明かします。
ぜひご購読下さい。