中村桃子著『翻訳から広がる日本語──女ことば・男ことば・疑似方言』が間もなく発売されます。
欧米のヒロインは闘う女であっても日本の女性がめったに使わない「女ことば」で話していることを指摘した『翻訳がつくる日本語』の著者が、翻訳語の面白さを進化させました!
「女ことば」「男ことば」「疑似方言」といった翻訳ことばはどのような役割を果たしているのか、また逆に翻訳ことばによって日本語はどのように変化しているのかを分かりやすく解説します。
翻訳言葉から新しい発見が生まれる新日本語論です。
11月29日(土)、紀伊國屋書店札幌本店にて「人々の権利の実現をめざして」と題して、『私的判決論』の著者・中島光孝弁護士と、札幌の若手弁護士・池田賢太さんとのトークイベントが開催されました。
池田弁護士も執筆された高校生「公共」副読本『高校生と探究したい北海道の地域課題』(前田輪音編、寿郎社)のお話を導入に、中島弁護士が『私的判決論』で取り上げた、水俣病訴訟、空知太神社政教分離訴訟、関西生コン支部への組合活動弾圧事件にかかわる産業別労働組合の話をパワーポイントを使いながら分かりやすく説明してくださいました。
寒い中多くの方がイベントに参加してくださり、トークに耳を傾けてくださいました。
お集まりいただいた皆さま並びにイベントをご準備くださった紀伊國屋書店札幌本店さまに心より感謝申し上げます。
池田 緑著『ポジショナリティ入門──個人間に現れる集団の権力を読み解く』が発売されました。
そのつもりはなくても「それは差別だ」と言われたことはありませんか。個々人は、それぞれが属する集団間に存在する権力関係に強く結びついており、属する集団の権力関係を抜きに、社会の不平等や抑圧を理解することはできません。
不平等や格差、差別や抑圧等を考える際に重要となるポジショナリティという概念について、主にジェンダーと「沖縄と日本」の議論を取り上げ、わかりやすく解説する入門書です
中島光孝著『私的判決論──人々の権利の実現をめざして』が発売されました。
弁護士として30年以上、非正規格差、労働組合弾圧、政教分離などの訴訟に携わってきた著者が、代理人となった訴訟のうち、13の判決を取り上げ、自身の体験も交えながら、判決に至る過程や関与した人々の苦闘や思想に迫ります。
第一部は最高裁で弁論期日が開かれた労働格差是正への判例法理を形成するハマキョウレックス事件や、政教分離にかかわる空知太神社事件最高裁判決、水俣病訴訟。第二部は、花岡中国人強制連行、台湾靖国訴訟、小泉靖国訴訟など戦争にまつわる事件など。第三部は、労働組合をめぐる判決などを取り上げます。
髙木 元・植 朗子・渡辺 豪・広坂朋信 著『〈江戸怪談を読む〉吉原の怪談』が発売されました。
蔦屋重三郎が、江戸吉原で板元・耕書堂を始めて間もないころ出板した読本『〈青楼奇事〉烟花清談(えんかせいだん)』から怪異趣味の強い話を精選して抄録。あわせて、根岸鎮衛『耳嚢』、太田南畝『半日閑話』等の江戸随筆から吉原遊女にまつわる怪談を紹介。その他、コラムではアニメにもなった『鬼滅の刃〈遊郭編〉』から遊郭の鬼・堕姫についてと、全国500箇所もの遊廓跡を取材した著者による遊廓の怪談についての考察を収録。
『烟花清談』を書いたのは、高橋克実演じる駿河屋市右衛門。NHK大河ドラマ「べらぼう」のお供に、いかがでしょうか。